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水を飲もう!(2023.06)

「健康のため水を飲もう」推進運動を知っていますか? 私たちのからだの60~65% (成人の場合) は水分で作られており、水の摂取量が不十分な場合、熱中症や脳梗塞、心筋梗塞などの健康障害のリスク要因となることがあります。その予防のために水分補給をしようという厚生労働省が提唱している運動です。からだと水の関係を知って健康なからだを手に入れましょう。

体内の水分の主な働きは、胃液など消化液による栄養素の分解や消化吸収、血液などによる酸素や栄養物質の運搬、発汗作用などによる体温調節です。体内の水分を5%失うと、脱水症状や熱中症などの症状が現れます。10%失われると、筋肉の痙攣や失神などの循環不全が起こり、20%失われると死に至る場合があります。

普通に生活しているだけでも、尿や汗などにより1日に平均2.5lもの水分が失われています。しかし、食事や体内でつくられる水の量は1.3lと言われており、残りの1.2lは飲料水として摂取する必要があります。意識しなくても喉が渇けば水分をとっていると考えるかもしれませんが、喉の渇きを感じた時にはすでに脱水がはじまっています。 そのため、渇きを感じる前に意識的に水分をとることが大切です。

水分補給と聞いた時に、ビールなどのアルコールやコーヒーなどのカフェインを含む飲み物を思い浮かべた方も多いと思います。しかし、アルコールやカフェインは利尿作用があり、飲んでも体外へ排出されてしまいます。例えば、ビールを10本飲んだ場合、通常より尿の量を増やし、11本分の水分を排出してしまいます。 また、スポーツドリンクは汗をかいた時に失われるナトリウムなどの電解質が含まれており運動時などには良いですが、糖質やカロリーも含まれるため摂取量には注意が必要です。

私たちは入浴中や就寝中にもたくさんの汗をかいているので、水分が不足しがちです。日頃からこまめに水分をとることが大切ですが、まずは「目覚めの1杯」「寝る前の1杯」のプラス2杯の水をとる習慣を取り入れて、元気な毎日を過ごしましょう。