冬の脱水(2022.11)
「隠れ脱水」という言葉をご存じでしょうか? 隠れ脱水とは、本人が気付かないうちに体内の水分が奪われることをいいます。
冬は空気の乾燥に加えて暖房器具を使うため、更に乾燥が進みます。乾燥した環境では、特に自覚がないまま皮膚や粘膜、 あるいは呼気から水分が失われる「不感蒸泄」が増えていきます。また、冬は夏ほど発汗を意識しないため、水分を失って いる自覚がなく、摂取が減り、水分不足を引き起こしやすくなります。特に高齢の方は、身体に水分を保持しにくくなっているため、症状の進行が早く注意が必要です。隠れ脱水にならないよう、こまめな水分補給を意識する必要があります。
隠れ脱水になっているかどうかは、以下のチェックリストを参考にすることで、見分けることができます。
●口の中が乾燥している
●便秘しやすい
●体がだるい
●集中力が続かない
●立ちくらみがある・食欲がない
●皮膚が乾燥している ・吐き気がする
●靴下を脱いだ時のゴムの跡が10分以上残る
普段から、こまめな水分補給と室内の乾燥対策を心がけ、
隠れ脱水にならないように注意しましょう。