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男性の更年期障害(2021.05)

更年期障害は女性特有のものと思われがちですが、男性にも起こることがわかっており、近年は広く認知されるようになってきました。

男性の更年期障害は、男性ホルモンの低下によって起こります。低下の要因としては年齢もありますが、それ以上に大きく関わっているのが、ストレス、社会生活の変化(退職などで社会活動から離れるなど)、生活習慣の乱れなどです。

身体的な症状としては、筋力低下・疲労感など、心理的な症状としては、不眠・興味や意欲の低下・集中力の低下などがあります。このような不調が現れた場合、40歳以上の方は、年のせいだと見過ごすのではなく、更年期障を疑ってみる必要があります。

症状を改善させるためには、男性ホルモンの分泌を促すと良いとされています。それには、充実感を持てる生活を送ったり、生活習慣を整えたりすることが大切です。趣味を持ち仲間と関わる、運動を習慣化する、夜更かしをしない、食生活を見直すなど、できることに取り組んでみましょう。また、ストレスを減らすことも大切です。

昨年4月に行われた明治安田生命の「家計に関するアンケート調査」では、「新型コロナウィルス感染拡大による将来の家計に不安を感じていますか」と言う質問に対し、20~70代の既婚男女の71.1%が「感じている」と回答しました。不安を感じながらの生活は、ストレスの多い生活と言えるでしょう。厳しい現状の中ではありますが、みなさんにはストレスを減らすよう、心掛けていただきたいと思います。マイナス面が多いコロナ禍での生活ですが、自分や生活を見つめなおす機会と捉えれば、プラスの一面を見つけることができるかもしれません。新たな趣味や生きがいを探す、生活習慣を整えるなど、前を向いて一歩踏み出したいものです。

なお、更年期障害について診断や治療を希望される場合は、医療機関(男性の場合、泌尿器科等)を受診しましょう。