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そのしびれや痛み、腰部脊柱管狭窄症かも?(2025.01)

不快な自覚症状のなかで、男女ともに訴える人がもっとも多いのが「腰痛」です。現在では10人に1人が悩まされている国民病です。その腰痛をおこす病気の一つに「腰部 脊柱管狭窄症」があります。脊髄の神経の通る管が狭くなって、しびれや痛みがでる病気です。この病気は50歳以上から徐々に増え、70歳以上では約半数が該当していると
いわれています。

〜 腰部脊柱管狭窄症 症状チェック 〜

1.太ももからふくらはぎやすねにかけてしびれや痛みがある

2.しびれや痛みはしばらく歩くと強くなり休むと楽になる

3.しばらく立っているだけでしびれたり痛くなったりする

4.前かがみになるとしびれや痛みは楽になる

当てはまる項目が多い人は、腰部脊柱管狭窄症の可能性があります。
この病気の治療法は、「保存療法」と「手術療法」があります。まず保存療法(ストレッチや背筋を鍛える等の適度な運動、血流改善薬・鎮痛剤・ビタミン剤など内服薬の服用、局所麻酔薬・ステロイドなどのブロック注射) を行い、その効果があまりない場合にのみ手術が行われます。

「腰部脊柱管狭窄症」は加齢によって誰にでもおこる病気です。初期は症状が出てもすぐに治まることが多く、病院受診をためらう方が少なくありません。しかし、そのままにしておくと徐々に症状が進行し、痛みやしびれの症状が現れる頻度が高くなり、運動障害が悪化するとともに残尿感や失禁などの排尿障害を引き起こすなど日常生活に支障をきたすことになります。初期の状態で病院受診し対処すれば、ほとんどの人は手術ではなく、保存療法で改善することができます。「寝ていれば治る」と安易に考えず、気になる症状があれば早めに整形外科を受診し、必要な治療に向き合っていくことが大切です。